今回ご紹介するのは、90年代ヒップホップ、特にアングラ好きなら絶対に素通りできない幻のクラシック。
Street Reportasのミニアルバム『America Undercover』(1999年)です。 [1, 2, 3]
「誰それ?」と思ったあなた、これを知らないのは人生の損失かもしれません。 [1]
まずはその、1999年当時の空気感をそのまま凝縮したザラついたアングラ・サウンドをこちらから体感してみてください。
このアルバムのここが面白い3つのポイント
1. 東西の才能が融合した「ジャーナリズム・ラップ」
彼らは単なるラッパーではなく、グループ名の通り「街のレポーター」です。
サンフランシスコ(西海岸)のGennessee(ジェネシー)と、ニューヨーク(東海岸)のBazooka(バズーカ)が融合し、当時のアメリカ社会の闇を冷徹かつリアルにリポートするスタイルが特徴。
全8曲、約25分という短さながら、映画のサスペンスを観ているような緊張感がずっと続きます。 [1, 4, 5, 6, 7]
2. 奇才プロデューサー「Paul Nice」らが手掛ける漆黒のビート
このアルバムの面白さを語る上で外せないのが、プロデューサー陣の変態的なサンプリングセンスです。
特にアングラ界の職人Paul Nice(ポール・ナイス)が手掛けたトラックなどは、不穏なストリングスや「琴」のようなオリエンタルなループを絶妙にミックス。
首を振らずにはいられない重いドラムと合わさり、鳥肌モノのカッコよさを放っています。 [2, 4]
3. レコード屋で見つけたら「即買い」のレア度
当時Rugged Legendというレーベルからひっそりとリリースされたため、流通量が非常に少なく、一時期は中古市場でマニアが血眼になって探す「隠れた名盤」でした。
現在はApple MusicやSpotifyなどのサブスクでも手軽に聴けるようになりましたが、当時のオリジナル12インチやCDをディグる楽しさはまた格別です。 [1, 3, 8, 9, 10]
必聴の神トラック解説
- 『Desert Sands』砂漠を彷彿とさせる乾いた哀愁漂うループが、緊迫感のあるラップと完璧にマッチ
- 『Live By The Mic』これぞ90年代アングラ!と言いたくなる、骨太なドラムとソリッドなライムが炸裂するキラーチューン
- 『Hunger』タイトルの通り、ハングリー精神剥き出しの不穏なビートと冷たいストリートの視線が交差する名曲 [5, 11]
今こそ90sアングラの沼へ
流行りの派手なトラップミュージックも良いですが、たまにはこういう「暗がりで怪しく光る1999年の黒いジャム」に耳を傾けてみませんか?
部屋の明かりを少し暗くして、ヘッドホンで聴くのが最高におすすめです。 [1]
次回も、名盤をディギン。
[4] https://gennessee.bandcamp.com
[11] https://recochoku.jp


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