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90s hiphop『BUCK SHOT』

Life is...

Buckshot /the BDI Thug

出身地

  • アメリカ・ニューヨーク州ブルックリン(Brooklyn, NY)

90年代ニューヨーク・アンダーグラウンドを代表するラッパーで、
Black Moon、そして集団クルー Boot Camp Clik(BCC) の中心人物。


経歴

1992–1993:Black Moon でデビュー

  • Black Moon(Buckshot, 5ft, DJ Evil Dee) のフロントマンとして活動を開始。
  • 1993年、『Enta Da Stage』 をリリース。
    ニューヨーク90年代ブームバップの名盤として評価が非常に高い。

1995–1999:Boot Camp Clik / Heltah Skeltah / O.G.C. の中心へ

  • Boot Camp Clik を結成し、Smif-N-Wessun、Heltah Skeltah、O.G.C. らと共に活動。
  • 自身はプロデュース面・A&R的役割も担う。

1998–1999:ソロ名義 “BDI Thug”

  • Buckshot の別名義が “the BDI Thug”
    (※ “BDI = Buck Down Idiot” とも “Buck Down Individual” とも言われる)
  • 1999年、ソロアルバム 『The BDI Thug』 をリリース。
    当時、Tupac が彼を高く評価しており、Tupacの “Thug Life” とリンクする文脈もあった。

2000s–現在:9th Wonder や KRS-One とのコラボ

  • Buckshot & 9th Wonder 名義で複数アルバムを発表(『Chemistry』など)。
  • KRS-One とのジョイント(『Survival Skills』)など、ベテランとして長期的に活動。

「The BDI Thug」

リリース:1999年

  • Black Moon / Boot Camp Clik の重たいブームバップとは異なり、ややメロウで実験的。
  • 当時のNYのアンダーグラウンドと主流の間を狙った作風。
  • Buckshot の「陰のある声」「落ち着いたフロウ」「ストリート哲学」が強く出ている。

主な曲の内容

  • “Take It to the Streets”
    → BCCらしいストリート叙情と、NY生活のリアルを語る。
  • “B.U.C.K.”
    → 自身のラッパー像についてのセルフブランディング曲。
  • “My Buckets”
    → Buckshotらしいユーモア混じりのストリートラップ。
  • Buckshot = NYブルックリン出身のBlack Moon/Boot Camp Clikのリーダー格。
  • “BDI Thug” は Buckshot の別名義で、1999年のソロアルバムに由来。
  • 90年代NYヒップホップの中心的存在で、現在もアンダーグラウンド界隈では非常に尊敬されているMC。

The BDI Thug – 曲ごとの解説

トラック曲名解説・テーマ
1Intro (Games People Play)インストの導入パート。社会/人間関係の“ゲーム”を比喩的に語るイントロとして機能。Buckshot の視点で、ヒップホップ業界やストリートでの駆け引き、裏表のある世界を準備させる。
2Follow With Pride自尊心 (pride) を持って進むというメッセージが強く、Buckshot のアイデンティティ(BDI Thugとして、ストリートラッパーとして)を確立しようとする曲。彼の過去や名声、忠誠心 (Boot Camp Clik や Duck Down) などを感じさせる。
3Ladies N Gentlemenフォーマルなタイトルだが、Buckshot の抑えたフロウが特徴。彼のラップスタイルや存在感を披露する “ステージ上での挨拶” 的な曲。おそらくキャリア、自己紹介、メッセージの発信として聴ける。
4My Bitches & My Niggaz (feat. Harly Hearts)コントラストを描く曲。タイトルからもわかる通り、Buckshot は “女 (bitches)” と “仲間 (niggaz)” の両方について語る。レビューによれば Bonnie & Clyde 的な関係性を描こうとする意図があるが、スタイルやプロダクション (Boogie Brown) によって評価が分かれる。 (RapReviews) Harly Hearts との共演によって、感情的な側面 (愛情、裏切り、忠誠) も表れている可能性がある。
5Trappedこの曲はレビューで特に評価されている。RapReviews は “ジャズ的で不思議なサウンド” と評し、Buckshot の “パラノイア (不安)” や “業界に囚われている感覚” が歌詞に滲んでいると指摘。 (RapReviews) 曲中で「I feel like I’m trapped in the world of rap(ラップ界に囚われている気がする)」という感覚が強調されており、自身のヒップホップに対する葛藤、名声へのプレッシャー、期待との戦いを象徴している。
6Take It to the Streets (feat. Half-A-Mill, Swan & Blue Flame)シングル曲。タイトル通り “ストリートに持ち出せ (Take it to the streets)” というメッセージがあり、都市の現実、ストリート生活、ストリートからの声、日常の闘いを描くことが想定される。RapReviews はこの曲のプロダクション (Master Beats) に批判的で、「メロディが弱く、ノイズっぽい」と述べている。 (RapReviews) ゲストの Half-A-Mill や Swan、Blue Flame も、ストリート感を補強するラップを提供している。
7I’ll Be Damned (feat. Swan)“自分の運命や信念を貫く” / “呪われるほど (I’ll be damned)” という強い決意を示すタイトル。Swan を迎えて、Buckshot の自己反省や、周囲の期待・裏切り、それでも進み続ける覚悟を語る曲と考えられる。
8Heavy Weighters (feat. F.T. & Swan)タイトルから分かるように “重み (heavy weight)” を持つ者たち (ラッパー、ストリートの強者) について。Just Blaze がプロデュースしており、アップビートで力強いトラック。RapReviews は “Buckshot にとってあまりフィットしていないが”、プロダクションの力強さは評価。 (RapReviews) ゲスト (F.T.、Swan) と共に、自分たちの実力、存在意義、ストリートでの影響力を主張する曲と読むことができる。
9Glide With Me (feat. Swan)Buckshot のもっとパーソナルな側面が出てくる。RapReviews によればこれは感情的な曲で、「Critics can get the dick, … (批評家なんてほっとけ)」という歌詞から、自分の道を行く決意、そして批判への反発がある。 (RapReviews) “Glide (滑る、漂う)” という言葉から、静かにでも確固たるスタンスを持って進むという意味合いも読み取れる。
10Take Your Time (feat. Swan & Jessica Darby)タイトル通り “急がず時間をかけろ (Take Your Time)” というメッセージが中心。愛・関係・ストリート・自己成長など、慎重に進むことの重要さを説いている可能性が高い。Swan と Jessica Darby というゲストを使って、ラップとメロディ (歌) を融合させた構成が考えられる。
11Breath Control“呼吸をコントロール (Breath Control)” というタイトルから、ラップ技術としての比喩だけでなく、プレッシャーの中での感情コントロール、自制、冷静さを保つことを示唆。プロデューサーは Baby Paul。Buckshot はこの曲で、自分の心拍 (生活の激しさ)、ストレス、成功と失敗の間でどう “呼吸” を維持するかを語っていると想像される。
12Boom Bye Bye (feat. Top Dog)タイトルに “Boom Bye Bye” とあるので、銃・暴力・別れ (死・見捨て) を示す可能性が強い。Top Dog を迎えて、ギャング/ストリートライフの危険性、裏切り、そして “さよなら (bye bye)” の痛みを描いたトラックかもしれない。プロデュースは Baby Paul と Buckshot (追加) で、緊張感のあるビートが想定される。
13Feel It (feat. Swan, Sweet Mellodye & Tone Capone)感情 (Feel It) をストレートに表現する曲。ゲストに女性歌手 (Sweet Mellodye) や Tone Capone を入れて、ラップ + メロディが融合。愛、怒り、喜び、苦しみなど、Buckshot の内面を豊かに表現している可能性がある。制作は Chris Ward。
14Final Wordsアルバムの締めくくり。Buckshot がこの “BDI Thug” 名義を通じて伝えたい最後のメッセージ、結論、自分の立場・ビジョンを語る曲。制作は Chris Ward。言葉遊び・哲学・人生観・将来への意図などをまとめたトラックと考えられる。

是非、聴いてほしい1枚です。

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