
🎯 SOUL SCREAM — 概要
- SOUL SCREAM は 1994 年に結成され、もともとは Power Rice Crew(P.R.C.) という名前で活動していました。(ウィキペディア)
- 1995 年に現在の名義「SOUL SCREAM」に改名。(CDジャーナル)
- 1996 年にファースト・アルバム THE “DEEP” をリリースし、日本語ラップ・シーンの重要なグループのひとつになりました。(ウィキペディア)
👤 メンバー構成
✅ 現在のメンバー
| 名前/ステージネーム | 役割 |
|---|---|
| HAB I SCREAM | MC(ラッパー) (ウィキペディア) |
| E.G.G.MAN | MC(ラッパー) (ウィキペディア) |
| DJ CELORY (別名 Mr.BEATS) | DJ/トラックメーカー(ビートメイカー) (ウィキペディア) |
この 3 人が、現在の主な SOUL SCREAM のラインナップです。(ウィキペディア)
🕰 過去のメンバー(旧メンバー)
SOUL SCREAM は結成当初、上記の 3 人に加えて以下のメンバーを含んでいた時期があります。(ウィキペディア)
たとえば 『THE “DEEP”』(1996年リリース)の頃は、この 5 人――HAB I SCREAM、E.G.G.MAN、DJ CELORY、ALG、SHIKI――がそろって活動していたようです。(二段階右折のHIPHOP記録)
🎤 メンバーの特徴
- HAB I SCREAM — 独特の声質とフロウ(ラップのリズム・乗せ方)で強い存在感を持つ MC。(CDジャーナル)
- E.G.G.MAN — 実力派 MC。リリック/フロウともに定評があり、SOUL SCREAM のもうひとつの軸。(CDジャーナル)
- DJ CELORY (Mr.BEATS) — DJ/プロデューサーとしてビート制作を担当。ラップに乗せるトラックで “ソウルフルかつストイックな” サウンドを生み出す立役者。(Apple Music – Web Player)
- ALG(旧メンバー) — エンジニア/トラックメイカーとして、バックでサウンド面を支えていた。(ウィキペディア)
- SHIKI(旧メンバー) — 初期にMCとして参加していたが、1997年脱退。それ以降は現在の 3 人体制へ。(ウィキペディア)
🎯 THE “DEEP” — 基本情報
- リリース日:1996年7月31日 (CDジャーナル)
- レーベル:FILE RECORDS INC. / NEXT LEVEL RECORDINGS (Apple Music – Web Player)
- 収録数/再生時間:全16曲、約68分40秒 (OTOTOY / オトトイ)
- 当時のメンバー構成は、MC/ラッパーとして HAB I SCREAM、E.G.G.MAN、SHIKI、そして DJ/トラックメーカーに DJ CELORY(Mr.BEATS)、さらにサウンド/エンジニアとして ALG という5人という、SOUL SCREAM の“5人体制”での作品。 (90年代の日本語ラップ)
- このアルバムは、彼らにとっての「デビュー作」であり、1990年代初期の日本語ラップ/ヒップホップ・シーンにおける重要なマイルストーンと位置づけられている。 (CDジャーナル)
📀 収録曲リスト
| トラック番号 | 曲名 | 備考 |
|---|---|---|
| 01 | INTRO | — (FILE RECORDS INC.) |
| 02 | 魂の叫び | — (FILE RECORDS INC.) |
| 03 | 字幕 | — (FILE RECORDS INC.) |
| 04 | 15丁目 | — (FILE RECORDS INC.) |
| 05 | COMATUS | — (FILE RECORDS INC.) |
| 06 | 0番線 | — (FILE RECORDS INC.) |
| 07 | 追われてる feat. ZEEBRA | 客演あり (90年代の日本語ラップ) |
| 08 | 無限の次元 | — (FILE RECORDS INC.) |
| 09 | PHAT JAM | — (FILE RECORDS INC.) |
| 10 | 闇ノ我レ feat. K-DUB SHINE | 客演あり (90年代の日本語ラップ) |
| 11 | The Waters | — (FILE RECORDS INC.) |
| 12 | 緑 | — (FILE RECORDS INC.) |
| 13 | Brand New feat. RHYMESTER | 客演あり (90年代の日本語ラップ) |
| 14 | 黒い月の夜 | — (FILE RECORDS INC.) |
| 15 | 自由街道 | — (FILE RECORDS INC.) |
| 16 | 君だけの天使 | — (FILE RECORDS INC.) |
この通り、ゲスト・コラボも多く、当時のヒップホップ・シーンとの繋がりが見える構成。 (90年代の日本語ラップ)
🎙 アルバムの特徴と評価
- 当時、MC(ラッパー)たちの「文学的かつ都市的」なリリックと豊かなフロウ、そして DJ CELORY を中心としたソウルフルでストイックなビート — いずれも“いま聴いても新鮮”とされるサウンド。 (SoundCloud)
- 客演に ZEEBRA、K-DUB SHINE、RHYMESTER など当時のトップアーティストを招くことで、国内ヒップホップ界の“現在進行形”と直接交差する意欲作。 (90年代の日本語ラップ)
- 初期メンバー 5 人 — 特に現時点では脱退している SHIKI や ALG も含めた “オリジナル” 形態での唯一のアルバム。つまり、SOUL SCREAM の歴史を語るうえで非常に重要な作品。 (90年代の日本語ラップ)
- “日本語ラップ/ヒップホップの古典 (classic)” として、後の世代にも影響を与える名盤との評価が根強い。 (ウィキペディア)
🔎 なぜ今でも聴かれるか
- 単なる “昔のラップ” ではなく、歌詞/フロウ/トラックそれぞれに“今の耳”でも響く完成度とスタイルの普遍性。
- 90年代の日本語ラップ黎明期を支えた“音の歴史”として価値が高く、当時を知らない人にとっても一枚で日本語ラップのルーツに触れられる教科書的アルバム。
- メンバー構成の変化やその後の活動を知るうえで、「原点」を理解する上で欠かせない — だからこそ、今でも “再発” 要望やリスナーの注目が続いている。 (FILE RECORDS INC.)
🎯 THE “DEEP” が日本語ラップに与えた影響
1. 「ストイックで職人的なラップ」を確立した作品
1996 年当時、メインストリームはまだ J-POP 寄りのラップやダンスミュージック寄りが中心。
そこに SOUL SCREAM の “異常に硬派で、純度100%のヒップホップ” が登場した。
- 過剰に煽らない
- 派手な演出をしない
- 余計なメロディや歌を入れない
その代わりに
・言葉の重量
・フロウの巧妙さ
・サンプリングの深さ
この3つだけで勝負した。
これは当時の国内ではかなり革新的だった。
2. US に寄りすぎない「日本語フロウ」のモデルを作った
当時“US模倣っぽいラップ”が多かった時代に、
HAB I SCREAM と E.G.G.MAN が見せたのは、
- 日本語のニュアンスを崩さず
- でもヒップホップのリズムに完全にフィットさせる
という、新しい「日本語ラップのかっこよさ」だった。
これはのちの世代(MSC~漢・D.O・BES、ISSUGI、Fla$hbackS、C.O.S.A. など)に強烈に影響を与えた。
3. セロリ(Mr.BEATS)の“サンプリング哲学”がベースミュージックを変えた
THE “DEEP” のビートは、ソウル/ジャズ/レアグルーヴの
「泣きたくなるほど美しいループ」
が中心。
派手な展開より“1ループのグルーヴの深さ”で聴かせるスタイルは、のちの日本のビートメイカー(Nujabes、BudaMunk、Gradis Nice など)にも影響がある。
4. 日本語ラップ史における「オリジナル5人体制」の価値
THE “DEEP” は
HAB、EGGMAN、CELORY、ALG、SHIKI
の 唯一の5人体制アルバム。
この全員が参加した構造が“初期特有の緊張感」に繋がっており、後のソウル・スクリームとはまた違う空気を放つ。
これがファンの間で「唯一無二の初期衝動」として語り継がれる理由。
🎧 THE “DEEP” のおすすめ聴きどころ(曲ごと)
ここからは、“ヒップホップ耳” で聴くポイントを詳しく。
② 魂の叫び
アルバムのテーマを象徴する1曲。
HAB の言葉の切れ味が鋭く、CELORY のビートが“90s NY アンダーグラウンドの空気”を完璧に再構築している。
✔ 聴きどころ
- 低音のベースライン
- ラップの「間」と「吐き捨て」の気持ちよさ
③ 字幕
ソウルスクリーム特有の “冷たくて都会的” な世界観。
東京の地下鉄のような、ひんやりした空気感がある。
✔ 聴きどころ
- サンプリングの妙な寂しさ
- E.G.G.MAN の淡々とした語り口が逆に刺さる
④ 15丁目
ストーリーテリング型の日本語ラップの中でも傑作。
NYの“交差点の会話劇”みたいな質感がある。
✔ 聴きどころ
- 日本語ラップでここまで映画っぽい演出は当時珍しい
⑦ 追われてる feat. ZEEBRA
ZEEBRA の存在感が異常に強い、歴史的1曲。
まだ “FUTURE SHOCK のZEEBRA” 時代で、剥き出しのエネルギーがある。
✔ 聴きどころ
- ZEEBRA のスピット
- CELORY のビートとの相性の良さ
⑩ 闇ノ我レ feat. K-DUB SHINE
この曲は日本語ラップ史の“雰囲気”を決定した1曲といっていい。
✔ 聴きどころ
- K-DUB の初期らしいハードな倫理観
- ビートのミステリアスな暗さ(最高に90s)
⑬ Brand New feat. RHYMESTER
この時代のライムスター × ソウルスクリームの交差。
“東京ヒップホップ勢の連帯” を象徴した曲。
✔ 聴きどころ
- Mummy-D の抑えた声質(若いけど完成されてる)
- 歌詞とビートのコンビネーションが完璧
⑮ 自由街道
アルバム後半の名曲。
心地よいスムースさと“走り出す感じ”で、アルバムを締めに向かわせる。
✔ 聴きどころ
- セロリのジャジーな音使い
- HAB の流れるようなフロウ
⑯ 君だけの天使
エンディングにして“余韻の極致”。
ソウルスクリームのメロウ面を象徴している。
✔ 聴きどころ
- 調和したラップとループの美しさ
- 90年代の空気がそのまま閉じ込められた感覚
🎤 結論:THE “DEEP” は「日本語ラップの地層」に刻まれている作品
このアルバムがなかったら、
今の “ハードだけどメロウな日本語ラップ” の美学は成立していなかったと思う。
- ストイックなリリック
- ソウルフルなビート
- 日本語に最適化されたフロウ
そのすべてが、後の世代の基礎になった。
是非、聴いてほしい1枚です。


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