
MIC JACK PRODUCTION(マイクジャック・プロダクション)とは?
北海道・札幌を拠点に活動するヒップホップ・クルー。
90’s~00’sのアンダーグラウンド界隈で高い評価を受けている。
ストイックなラップ、重厚なビート、ドープで硬質な世界観 が特徴。
90年代の日本のヒップホップは東京が中心って感じでした。
初めて『SPIRAL BULLET』を聴いた時の衝撃はかなり喰らったのを覚えてます。
最初から最後までずっとバンギンでした。
フロウもリリックもビートもフレッシュでカッコ良かったしかありません。
今考えると、BIG JOEとSHUREN the FIREが同じクルーってのもヤバイです。
昔なんかのインタビューでILL-BOSSTINOがSHUREN the FIREのライブを見て、初めてラップを辞めようと思ったって言ってました。
『SPIRAL BULLET』
MIC JACK PRODUCTIONの代表的アルバムのひとつで、
ハードで重心の低いビート、ストイックなラップ、退廃感のある世界観 が際立つ作品。
アンダーグラウンド・ヘッズから「日本語ラップの名盤」と評価されることも多い。
「MIC JACK PRODUCTION」「SPIRAL BULLET」特徴
- LO-FIではなくHEAVY & RAW
- Boom Bapビート
- アンダーなトーン
- クルー全体で世界観を作り込むスタイル
2. メンバーのプロフィール
Mic Jack Production のメンバー構成と、各メンバーの簡単な説明:
- B.I.G. JOE
- INI
- MCとして参加。 ウィキペディア
- LARGE IRON
- MC。 ウィキペディア
- JFK (a.k.a. JAY-K)
- MC。 ウィキペディア
- SHUREN the FIRE
- かつてのMCメンバーだが、脱退。 ウィキペディア+1
- DJ DOGG (a.k.a. PERRO)
- DJ/トラックメーカー。 ウィキペディア
- KEN
- DJ/トラックメーカー。 ウィキペディア
- HALT.
- DJ/トラックメーカー。 ウィキペディア
- AZ FUNK
- DJ。 ウィキペディア
グループは1999年に札幌で結成された。 clubberia.com+1
メンバーそれぞれがソロ活動・プロデュース活動も行っており、MJPは自主レーベル「ILL DANCE MUSIC」を運営。 ウィキペディア+1
3. 名曲解説(おすすめトラック)
- The March
- アルバム『Spiritual Bullet』収録。 HMV Japan
- “マーチ(行進)”という言葉が示す通り、プロローグ〜中盤にかけて勢いよく展開する曲。歌詞・ビートともに緊張感と前進感がある。埋め込まれたリリックはグループの結束感やヒップホップへの意志を強く感じさせる。
- Unkut Raw
- 同じく『Spiritual Bullet』収録。 HMV Japan
- “未切削 (Unkut)” な生のラップ、荒々しさ、ストリート感が強調されており、MJPのラップ技術・エネルギーをよく表している。
- Back 2 Hip Hop
- 『Spiritual Bullet』の中でも “ヒップホップへの回帰 (Back to Hip Hop)” をテーマにした曲。伝統や原点を意識したリリックが特徴。
- Vertigo
- アルバム『Universal Truth』収録。 ディスコグス+1
- 曲名 “Vertigo”(めまい) のとおり、浮遊感・不安定さをビートで演出。メッセージ性も強く、人生や社会の真理 (“truth”) に対する内省がある。
- Soul Brother
- 同じく『Universal Truth』収録。 ディスコグス
- 「兄弟 (brother)」という関係性への思い、ヒップホップを通じた連帯、友情などをラップで表現。温かみと硬さのバランスが心地よい。
- SHAKE YA ASS!!!
- アルバム『M.I.C』に収録。 common net
- よりパーティー感、エネルギー感の強い曲。DJ KEN がトラックを担当しており、明るさとアグレッシブさが混ざったビート。
- F.U.N – SAPPORO CITY SURE SHOT
- こちらも『M.I.C』に収録。 common net
- 札幌 (SAPPORO) をテーマにした曲。地元への愛、ヒップホップ・カルチャーへの肯定、メンバーのアイデンティティが強く出ている。
① Spiritual Bullet(1999)
トラックリスト(Big Boy Toyz より) bigboytoyz.jp
- Prelude – Spiritual Bullet
- The March
- Chaos – Remix
- Unkut Raw
- Star In Da Ghetto
- Back 2 Hip Hop
- Devil Lounge
- P.O.W
- Underground Lab
- Unsqare Dance
- Jap Rappin’
- New World
- Coz-Moz
- Outro (inst)
曲ごとの解説/見どころ
- Prelude – Spiritual Bullet
イントロ的トラック。アルバム全体の“精神 (Spiritual)”で荒々しい銃 (“Bullet”) のような強さ・衝動を象徴する、ムード作りに重点を置いた始まり。 - The March
名前通り「行進 (March)」。前進、団結、クルー (MJP) の決意を感じさせる。リスナーをアルバムの旅路に連れていくような役割。 - Chaos – Remix
「混沌 (Chaos)」というテーマ。Remix版を入れていることから、元曲からの再構築と緊張感の再提示を狙っている。混乱、自己と外界の葛藤を表す。 - Unkut Raw
“Uncut / 未加工” なラップのスタイル=荒削りな技術、リアルなストリート感を強く出した、MJPのラップ力・エネルギーを見せる曲。 - Star In Da Ghetto
スター (Star) とゲットー (Ghetto) の対比。ゲットー出身/厳しい環境でも “輝く何か (Star)” を追い求める、夢と現実の狭間を描く。 - Back 2 Hip Hop
原点回帰。ヒップホップ文化へのリスペクトを全面に出して、「これは俺たちの帰る場所だ」というメッセージ性が強い。 - Devil Lounge
“悪魔 (Devil)”と “休息 (Lounge)” を掛け合わせ、内なる悪/誘惑/葛藤を静かに見せるトラック。暗さと落ち着きが共存。 - P.O.W
“Prisoner Of War (戦争捕虜)”を暗喩に使っている可能性。社会との闘い、自分を縛る何か (過去・苦悩)、自由を求める思いを強調。 - Underground Lab
“地下 (Underground)” + “ラボ (Lab)”。彼らのヒップホップがラボ (実験場) のような場所で進化しているという描写。実験精神、自主制作・探究。 - Unsqare Dance
“Un-square (正方形ではない) ダンス”。典型的で型にはまらない (“square ではない”) 遊び (ダンス) のイメージ。自由、異端、変則的なリズム。 - Jap Rappin’
“日本 (Jap)” + “Rappin’”。日本語ラップ (または日本文化とラップの融合) を強く打ち出すトラック。アイデンティティの主張。 - New World
“新しい世界 (New World)” へのビジョン。MJP の未来、または社会の変革、理想郷/希望を映すテーマ。 - Coz-Moz
タイトル自体がキャッチーかつ抽象的 (“Coz” + “Moz”)。意味は聴き手に委ねられている部分が大きく、宇宙的/哲学的な余韻を感じさせる。 - Outro (inst)
インスト (歌なし) のアウトロ。アルバムを静かに閉じる。Prelude との対比で、旅が終わる余韻を演出。
- Spiritual Bullet は、MJP の精神的・音楽的な出発点。
- “戦い (Bullet) と信念 (Spiritual)”、現実 (ゲットー) と理想 (Star, New World) の葛藤。
- 自主制作・アンダーグラウンドな実験性 (“Underground Lab”) が強く出ている。
絶対に聴いて欲しい1枚です。


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